「どうぞ」の英語表現6選 | 場面別の使い分けと例文で解説
日本語の「どうぞ」は物を渡す・席を勧める・許可するなど幅広い場面で使えますが、英語では場面ごとに最適な表現が異なります。
「どうぞ」は日本語の中でも特に多義的な言葉です。物を手渡すとき、席に座るよう促すとき、相手に先を譲るとき、許可を与えるとき、自由にしてよいと伝えるときなど、さまざまな場面で使われます。英語にはこれに直接対応する単語がないため、状況に応じて適切な表現を選ぶ必要があります。
「どうぞ」の英語表現
Here you go.
ヒア ユー ゴー
物を手渡すとき
Here you go. Your coffee is ready.
どうぞ。コーヒーができましたよ。
Here you go. I printed the document for you.
どうぞ。書類を印刷しておきました。
Here you go. That'll be five dollars.
はい、どうぞ。5ドルになります。
Point物を手渡すときの「はい、どうぞ」に最も近い表現。カジュアルで日常的に頻繁に使われます。Here you are. はやや丁寧な同義表現です。
Go ahead.
ゴー アヘッド
相手に許可を与える・先を譲る場面
Go ahead, take a seat anywhere you like.
どうぞ、お好きな席にお座りください。
Can I use your phone? — Sure, go ahead.
電話借りていい? — もちろん、どうぞ。
Go ahead. After you.
どうぞ。お先にどうぞ。
Point「どうぞ(やってください)」「お先にどうぞ」の意味。許可を与えたり、相手に先を譲ったりする場面で幅広く使えます。
Please, have a seat.
プリーズ ハブ ア シート
席に座るよう促すフォーマルな場面
Please, have a seat. The doctor will be with you shortly.
どうぞお掛けください。先生がまもなく参ります。
Please, have a seat. Can I get you anything to drink?
どうぞお座りください。何かお飲み物はいかがですか?
Please, have a seat and make yourself comfortable.
どうぞお座りになって、おくつろぎください。
Pointお客様や訪問者を席に案内するときの丁寧な表現。Please sit down. より丁寧で、ビジネスや接客で使われます。
Help yourself.
ヘルプ ユアセルフ
食べ物や飲み物を自由に取ってよいと伝えるとき
There's cake on the table. Help yourself!
テーブルにケーキがあるから、どうぞ自由に食べてね。
Help yourself to some coffee.
コーヒーをどうぞご自由に。
Please help yourself. There's plenty of food.
どうぞお召し上がりください。食べ物はたくさんあります。
Point「ご自由にどうぞ」の意味。食事やパーティーの場面で、遠慮せず自由に取ってよいと伝えます。
After you.
アフター ユー
ドアや通路で相手に先を譲るとき
After you. (ドアを開けて)
お先にどうぞ。
After you. I'm in no hurry.
どうぞお先に。急いでいませんから。
No, no, after you, please.
いえいえ、お先にどうぞ。
Point「お先にどうぞ」の意味。ドアの前やエレベーターの乗り降りで相手を先に通す紳士的な表現。Go ahead. より丁寧でフォーマルです。
Feel free to ~
フィール フリー トゥ
自由にしてよいと許可するとき
Feel free to ask if you have any questions.
質問があればどうぞお気軽にどうぞ。
Feel free to use the Wi-Fi. The password is on the wall.
Wi-Fiはどうぞご自由に。パスワードは壁に貼ってあります。
Feel free to come by anytime.
いつでもどうぞ遊びに来てください。
Point「どうぞご自由に」「遠慮なく~してください」の意味。相手に気兼ねなく行動してよいと伝える表現で、ビジネスでも日常でも使えます。
使い分け比較表
| 表現 | レベル | 使用場面 | ニュアンス |
|---|---|---|---|
| Here you go. | カジュアル | 物を手渡すとき | 「はい、どうぞ」の最も一般的な表現 |
| Go ahead. | ニュートラル | 許可・先を譲る場面 | 「やってください」「お先に」 |
| Please, have a seat. | フォーマル | 席に案内する場面 | 丁寧に座るよう促す |
| Help yourself. | カジュアル | 食べ物・飲み物を勧める場面 | 「ご自由にどうぞ」 |
| After you. | フォーマル | ドアや通路で譲る場面 | 紳士的に先を譲る表現 |
| Feel free to ~ | ニュートラル | 自由に行動してよいと伝える | 「遠慮なくどうぞ」 |
よくある間違い
Please. (物を渡すとき)
Here you go. / Here you are.
日本語の「どうぞ」に引きずられて Please. とだけ言う人がいますが、英語で物を渡すときは Here you go. が自然です。Please. だけでは文として不完全に聞こえます。
You're welcome to sit down. (初対面で)
Please, have a seat.
You're welcome to ~ は「~してもいいですよ」と許可する表現で、直接的に勧める場面ではやや回りくどいです。Please, have a seat. の方が明確で親切です。
Please eat. (食事を勧めるとき)
Help yourself. / Please, go ahead and eat.
Please eat. は命令形で少し強制的に聞こえます。食事を勧めるなら Help yourself. や Please, go ahead. が自然です。
「どうぞ」が持つ5つの意味と英語の対応表
Here you go と Here you are の違い
よくある質問
Q.「どうぞ」は英語で Please ですか?
Please は「どうぞ」の一部の意味しかカバーしません。物を渡すときは Here you go.、許可するときは Go ahead.、先を譲るときは After you. など、場面で使い分けます。Please は依頼に丁寧さを加える言葉で、単体では「どうぞ」の代わりにはなりにくいです。
Q.お客様に「どうぞお入りください」は?
Please come in. が最も一般的です。より丁寧にするなら Please, come right in. や Welcome. Please come in and make yourself at home. と言えます。
Q.「どうぞよろしくお願いします」は英語でどう言いますか?
英語に直訳できない日本語のひとつです。初対面なら Nice to meet you.、仕事を頼むなら I'm counting on you. や Thank you in advance.、メールの締めなら Thank you for your cooperation. が近い表現です。
Q.「どうぞお気をつけて」は英語で?
Take care. が最もよく使われます。旅行に行く人には Have a safe trip.、外出する人には Stay safe. や Be careful. なども使えます。