2026年2月最新

sickとillの違い|米英での使い分けとニュアンスを例文で解説

sickとillはどちらも「病気の」と訳されますが、使い方に明確な違いがあります。アメリカ英語ではsickが一般的、イギリス英語ではillが好まれる傾向があり、さらに文法的な制約もあります。

sickとillはどちらも「病気の・体調が悪い」を意味しますが、使用される地域や文法上の位置に違いがあります。アメリカ英語ではsickが圧倒的に一般的で、日常会話から医療の場面まで幅広く使われます。イギリス英語ではillがよりフォーマルな場面で好まれます。また、sickには「吐き気がする」という意味もあり、文脈によって注意が必要です。

sick / ill 早わかり比較表

比較ポイントsickill
使用地域アメリカ英語で一般的イギリス英語でやや好まれる
文法的位置名詞の前にも後にも置ける(a sick child / feel sick)通常は名詞の後ろのみ(feel ill)。名詞の前はまれ
追加の意味吐き気がする(イギリス英語で特に)悪い・有害な(ill effects = 悪影響)
カジュアルさカジュアルからフォーマルまで幅広く使えるややフォーマルな響き

場面別の使い分け

1

「昨日体調が悪かった」と友人にカジュアルに伝える

BESTsick

日常会話ではsickが自然。アメリカ英語でもイギリス英語でも通じる。

I was sick yesterday, so I stayed home.

昨日体調が悪くて、家にいました。

2

「病気の子どもを看病する」と名詞の前に置く

BESTsick

名詞の前に形容詞として置く場合はsickが自然。an ill childはやや不自然。

She stayed home to take care of her sick child.

病気の子どもの看病のために家にいた。

3

医師が患者の状態をフォーマルに記述する

BESTill

医療文書やフォーマルな場面ではillが好まれる。seriously ill(重病)、critically ill(重篤)など。

The patient has been seriously ill for two weeks.

患者は2週間にわたり重病の状態です。

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4

イギリスで「気持ちが悪い」と伝える

BESTsick

イギリス英語ではfeel sickは「吐き気がする」の意味が強い。体調不良全般を言うならillの方が誤解が少ない。

I feel sick. I think I'm going to throw up.

気持ちが悪い。吐きそうだ。

5

「病欠します」と会社に連絡する

BESTsick

sick leave(病気休暇)、sick day(病欠日)はsickを使った確立された表現。illは使わない。

I'm calling in sick today. I have a terrible cold.

今日は病欠の連絡です。ひどい風邪をひきました。

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よくある間違い

I took care of my ill daughter.

I took care of my sick daughter.

illは名詞の前に置く限定用法ではあまり使いません。名詞の前ではsickが自然です。

I feel sick of this job. (体調の意味で)

I feel sick. / I'm sick of this job. (うんざりの意味なら正しい)

sick ofは「うんざりしている」という意味のイディオム。体調が悪いと言いたい場合はI feel sick.だけで十分です。

He has been sick in the hospital for months. (フォーマルな文脈)

He has been ill in the hospital for months.

長期入院などフォーマルな文脈では、illの方が重みのある表現になります。sickでも通じますが、illの方が適切です。

sickとillの地域差を詳しく見る

アメリカ英語ではsickが「体調が悪い」の標準的な表現で、illはフォーマルまたは文語的な響きがあります。イギリス英語ではillが日常会話でも使われますが、sickは「吐き気がする」の意味が前面に出ることがあります。オーストラリア英語ではsickが一般的です。国際的なコミュニケーションではsickを使うのが無難です。

sickの多義語としての用法

sickには「病気の」以外にも多くの意味があります。be sick of(うんざりしている)、sick joke(悪趣味な冗談)、sick leave(病気休暇)、さらにスラングではsick!(すごい!かっこいい!)という肯定的な意味でも使われます。文脈で意味が大きく変わるので注意しましょう。

illを使った重要な複合語・イディオム

illは形容詞としてだけでなく、名詞(ill = 害悪)や副詞(ill-prepared = 準備不足の)としても使われます。ill at ease(落ち着かない)、ill-mannered(行儀の悪い)、speak ill of(悪口を言う)、ill effects(悪影響)など、否定的な意味の複合語・イディオムが豊富です。

よくある質問

Q.sicknessとillnessの違いは何ですか?
A.

sicknessはカジュアルで日常的な「体調不良」を表し、motion sickness(乗り物酔い)、morning sickness(つわり)など具体的な症状にも使われます。illnessはより広い概念で、mental illness(精神疾患)、chronic illness(慢性疾患)などフォーマルな場面で使われます。

Q.diseaseとsick/illの違いは何ですか?
A.

diseaseは特定の病名がある疾患(heart disease, Parkinson's disease)を指す名詞で、形容詞のsick/illとは品詞が異なります。sick/illは「体調が悪い」状態を表し、具体的な病名を指しません。

Q.homesickやcarsickのsickはどういう意味ですか?
A.

これらの複合語のsickは「不快な状態」を表します。homesick(ホームシック)、carsick(車酔い)、seasick(船酔い)、airsick(飛行機酔い)など。いずれも不快な身体的・心理的状態を指し、illでは置き換えられません。

Q.「お大事に」は英語で何と言いますか?
A.

Get well soon.が最も一般的です。I hope you feel better.もよく使われます。Take care of yourself.(体に気をつけて)も定番です。sickやillを使った表現ではありませんが、相手の体調不良に対するお決まりのフレーズとして覚えておきましょう。

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