「大変」を英語で|tough・hard・roughの使い分け
「大変ですね」「大変だった」など、苦労や困難を表す「大変」。英語では共感、同情、描写など目的に応じた表現を使い分けます。自然な英語で気持ちを伝えましょう。
「大変」は日本語では「大変ですね(同情)」「大変だった(苦労の報告)」「大変な作業(困難の描写)」など、多様な意味を持つ便利な表現です。英語では、共感を示す場合、自分の苦労を伝える場合、状況の困難さを描写する場合でそれぞれ異なる表現を使います。ここでは、状況に応じた「大変」の英語表現を紹介します。
「大変」の英語表現
It's tough
イッツ タフ
困難な状況全般について
Working two jobs is really tough.
仕事を二つ掛け持ちするのは本当に大変だ。
It's tough raising three kids by yourself.
一人で3人の子どもを育てるのは大変だ。
The exam was tough, but I think I passed.
試験は大変だったけど、受かったと思う。
Point最も汎用性の高い「大変」の英語表現です。困難だけれど乗り越えられるニュアンスがあり、自分の状況を伝える時にも、相手への共感を示す時にも使えます。
That's rough
ザッツ ラフ
相手の辛い話に共感する時
You lost your wallet on vacation? That's rough.
旅行中に財布を失くしたの?それは大変だったね。
Having to work overtime every day sounds rough.
毎日残業するのは大変そうだね。
Point相手が大変な目に遭った時に「それは大変だね」と共感を示すカジュアルな表現です。同情と理解を込めた言い方で、友人同士の会話で自然に使えます。
What a struggle
ワット ア ストラグル
苦労を伴う困難な経験について
Finding an apartment in Tokyo is such a struggle.
東京でアパートを探すのは本当に大変だ。
It was a real struggle to finish the marathon.
マラソンを完走するのは本当に大変だった。
What a struggle it must have been for you.
どれだけ大変だったことか。
Pointstruggleは「もがく」「奮闘する」という意味で、困難に立ち向かっている過程を表現します。単に大変なだけでなく、努力して取り組んでいるニュアンスが含まれます。
It must be hard
イット マスト ビー ハード
相手の状況に対して思いやりを示す時
It must be hard living so far from your family.
家族から離れて暮らすのは大変でしょう。
It must be hard balancing work and studies.
仕事と勉強の両立は大変でしょう。
Point「大変でしょうね」と相手の状況を推し量って共感する丁寧な表現です。直接的な同情ではなく、相手の気持ちに寄り添う思いやりのあるニュアンスです。ビジネスシーンでも使えます。
That's terrible
ザッツ テリブル
悪い出来事への反応・同情
Your flight was canceled? That's terrible!
フライトがキャンセルされたの?それは大変!
That's terrible. I hope things get better soon.
それは大変ですね。早く良くなるといいですね。
Point「ひどい」「大変だ」と悪い状況への驚きと同情を表します。相手に起こった不幸な出来事に対する反応として使われ、共感の気持ちが強く込められた表現です。
It's overwhelming
イッツ オーバーウェルミング
対処しきれないほど大変な時
The amount of work I have to do is overwhelming.
やらなきゃいけない仕事量が大変すぎる。
Starting a new job can be overwhelming at first.
新しい仕事を始めるのは最初は大変だ。
The information was a bit overwhelming.
情報量が大変だった(多すぎた)。
Point「圧倒される」「手に負えない」という意味で、量や難易度が処理能力を超えている状態を表します。仕事量、情報量、感情の大きさなど、キャパシティを超えた大変さに使います。
使い分け比較表
| 表現 | レベル | 使用場面 | ニュアンス |
|---|---|---|---|
| It's tough | ニュートラル | 困難な状況全般 | 汎用的で最も使いやすい |
| That's rough | カジュアル | 友達の辛い話への共感 | カジュアルな同情・共感 |
| What a struggle | ニュートラル | 奮闘・努力を伴う困難 | 困難に立ち向かうニュアンス |
| It must be hard | ニュートラル | 相手の状況への思いやり | 丁寧な共感・気遣い |
| That's terrible | ニュートラル | 不幸な出来事への反応 | 驚きと同情 |
| It's overwhelming | フォーマル | キャパシティ超過の状況 | 処理しきれない大変さ |
よくある間違い
I was very taihen yesterday.
I had a really tough day yesterday.
「大変だった」を直訳しようとせず、I had a tough dayやIt was a rough dayなど、英語の自然な表現を使いましょう。
It's very hard work. (同情の場面で)
That must be really hard.
相手に共感する場面では、It's hard workだと客観的な事実の描写になります。That must beを使うことで「大変でしょうね」という思いやりの気持ちが伝わります。
That's so terrible! (軽い大変さに対して)
That sounds tough.
terribleは「ひどい」という強い表現です。軽い大変さには大げさになるので、toughやroughを使いましょう。terribleは本当に深刻な出来事に対して使います。
共感の「大変ですね」を英語で自然に伝えるコツ
ビジネスで「大変な状況」を伝える表現
よくある質問
Q.「大変」を英語で一言で言うなら?
最も万能なのは「tough」です。「It's tough(大変だ)」「That's tough(大変だね)」と、自分の状況にも相手への共感にも使えます。
Q.「大変お世話になりました」は英語で?
「Thank you so much for everything」や「I really appreciate all your help」が自然です。日本語の「大変」は「とても」の意味で使われており、英語ではso much、reallyなどの強調語で表現します。
Q.「お仕事大変ですね」と英語で共感するには?
「Your job sounds really tough」や「That must be demanding」が自然です。soundsを使うと「大変そうですね」、must beを使うと「大変でしょうね」というニュアンスになります。
Q.toughとhardの違いは?
toughは「タフさが必要な困難」、hardは「難しさ・辛さ」のニュアンスです。toughには「困難だが乗り越えられる」というニュアンスがあり、hardは純粋に難しい・辛いことを表します。日常的にはほぼ同じ意味で使えます。
Q.「大変でしたね、お疲れ様」に近い英語は?
「You've been through a lot. Great job!」や「That was tough. Well done!」が近い表現です。英語には「お疲れ様」に完全に対応する表現はないので、苦労への共感と褒め言葉を組み合わせるのが自然です。